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MC松島 & A-QUIK / 病気EP

これは、札幌のラッパーMC松島と旭川のビートメイカーA-QUIKによる作品集である。

実はA-QUIKは過去に脳出血で倒れ生死の境を彷徨った事がある。

奇跡的に一命を取り留め、今では元気に制作を続けているが、後遺症として左半身運動失調、言語障害、めまい等の症状がある。

倒れた直後は右半身麻痺という重い症状も有ったが、キツいリハビリの上に克服している。

A-QUIK作詞によるm.1「2012年6月7日」は正に倒れた瞬間の事を歌にしたモノだ。

そして、なんと!今回は言語障害が残るA-QUIK本人による歌唱バージョンも収録!言語障害者によるラップは日本はおろか世界でも非常に珍しいのではないだろうか。

しかも、MC松島の「練習なしバージョンと本ちゃんの2パターン収録して障害を克服する過程を聴いてもらいましょう!」というリクエストに応じて2パターン収録が実現した。

実際は、A-QUIKが最初からまあまあラップが出来たので大差は無い仕様になっている。

更に、日本のヒップホップ業界が誇る・病んでる男!片目のダースの叔父貴こと、ダースレイダーもゲストで参加! なんとも不謹慎なコンセプトのEPで有るが、同情による感動を誘う様な、お涙頂戴的な内容では一切ないと断言出来る。

「障害」は決して障害などでは無い。

これは、A-QUIKの死闘の記録、生涯一度も入院した事のないMC松島の死生観や人生論、そして、何よりも病気に打ち勝つ強い勇気をパッケージにしたモノである。

今を生きる、全ての現代人に聞いて欲しい一枚である。

ちなみに本作のジャケットは、あの天才漫画家・MC松島先生による描き下ろしという豪華さだ。

1.2012年6月7日 2.ガレージバンド 3.病気怖い 4.ありがとう病気 feat. DARTHREIDER 5.ゆ (Dub version) 6.ガレージバンド (A-QUIK Remix) 7.病気怖い (A-QUIK Remix) 8.ゆ (Original version) 9.ゆ (A-QUIK Remix) 10.2012年6月7日 (A-QUIK version 1st take) 11.2012年6月7日 (A-QUIK version) words by MC松島 music by A-QUIK 1,10,11 written by A-QUIK All Recorded Mixed & Mastered by Mister Bee at FlagShip Recordings

楽天で購入1,200円(税込み)